ロッキングチェアの起源は定かではないのですが、スタイルは19世紀の終わりのころにアメリカ、イギリスに同時的に発展したと考えられています。19世紀にはこれらの椅子はアメリカの多くの州で広く普及するようになりましたが、ヴィクトリア朝の英国では社会的に受け入れ難いものがあり、あまり普及しませんでした。そこでは胃弱の方への消化を助ける椅子として知られていました。もともと椅子は長い間権威の象徴でもあり、行儀良く座るものでした。18世紀には貴婦人方が椅子に座るようになりますが、エレガントに座るのが普通でした。最初は普通の椅子にロッカーを取り付けただけのスタイルでしたが、ふかぶかと座るロッキングチェアへと発展していきます。一見、長時間座れると思われがちですが、実際にふかぶかと後ろへ傾いて座ると太ももの裏が圧迫され負担がかかり、長時間座っていることができません。
FDY工房のロッキングチェアはシェーカースタイルのロッキングチェアからヒントを得て製作しています。傾きを少なくして後ろへの不安をなくし、姿勢良く座ることで疲れがなく、長時間ゆったりと座っていることができます。